ほんとうの話し上手

3月1日。
済生会川口総合病院看護専門学校さまの
卒業記念講演でお話しする機会をいただきました。

子どものころを思い出しました。
学校に外部の大人が来て、何やらタメになるお話をしてくれたことを。

今回の私、それです。
「あの大人」だったんです。
生きていると面白いことがありますね。

先生方のご要望は、
・社会に出て役に立つお話
・元気が出るお話
だったので。

「充実感は自分がつくる！～自分で決められる大人になる」
と題して

・私たちが生まれたすごい確立と奇跡
・社会ってこんなところ
・リアルに役立つコミュニケーション法

そして、
・父、母が入院していた時にいただいた看護師さんの温かい言葉
について、90分間お話ししました。

講演が終わって控室に入ったら、卒業生さんが１人、やってきました。

顔いっぱいに笑顔を浮かべながら、
「今日のお話を、優秀な同期の存在に悩んでいた頃の自分に聴かせたかったです」
と言ってくれました。

控室まで出向いて、わざわざ伝えてくれるなんて。
相当の行動力がないと、できません。

きっと彼女はとても優秀なのでしょう。
けれども、同じく優秀な同期がいて、
どこかで自信を失うこともあったのかもしれないと思いました。

比べるのは他人じゃない。
昨日の自分から少しでも進んでいればいいんだよ。

先生方も代わるがわる感想を聞かせてくださいました。
「教職員にも響くお話でした」と。

そういえば、卒業生さんは静かに聴いてくださっていたけれど、
先生方はめちゃくちゃ頷きながらだったなぁ。

私の著書を学校の図書館に置いてくださるそうです。
本にラベルが貼られていました。
個人で買ってくださった先生もいらして、サインを求められました。
そんなご立派なサインなどないので、ふつうの署名をサインっぽく書きました。

看護師の国家試験の結果が出るのはこれからだそう。
ほとんどが就職が決まっていて、若干名の進学希望者もいるとか。

全員希望を叶えてほしいと、心から願う。
社会は決して楽じゃないし、厳しいけれど、学生時代よりケタ違いに楽しいところだから。

ご卒業おめでとうございます。